非破壊検査 超音波探傷試験(UT)
お客様の目に代わって、超音波が製品の内部品質を評価します。
超音波探傷試験は鋼、アルミ、チタン、樹脂等の様々な材質に適用することができ、製鉄・造船・航空宇宙・エネルギー関係・建設等の様々な分野で材料内部の品質確認に適用されています。超音波探傷試験は一般的にパルス反射法を用いて鋳造品・鍛造品・溶接構造物の溶接部等の内部の品質確認を適用されますが、この内部の品質確認以外にパルス反射法の原理を用いて接合面の接着確認、超音波厚さ計を用いた配管厚さ測定等の様々な品質確認に適用することができます。また、独自で開発した自動探傷装置を神戸製鋼に収めております。超音波探傷器をパソコンや走査機構装置と接続することで水浸法、TOFD法、フェイズドアレイ法等の様々な特殊手法を適用することができ、検査結果を画像化することもできます。
- TOFD法によるリアクター周溶接部の検査
- 自動超音波探傷試験による鍛鋼品の検査
こんなポイントが「強み」です。
当社は(株)神戸製鋼所 高砂製作所で製作される圧力容器、機械部品、鋳鋼品、鍛鋼品等の様々な材料や溶接構造物の製造で培った検査経験が豊富です。また、原子力、火力及び水力発電設備の保守点検の経験も豊富です。お客様のニーズに合わせて日本工業規格(JIS)や海外規格(ASME、ASTM等)の対応、検査方法の提案をし、製造や保守の知識を持つ有資格者(JIS Z 2305、SNT-TC-1A)がお客様の代わりに製品の検査サービスを提供し、合否判定基準に従って製品の品質を評価いたします。
当社は水浸超音波探傷試験装置、TOFD装置、フェイズドアレイUT装置等の特殊検査装置を所有しております。これらの装置を用いてきずの位置や大きさ、接合面の未接着部の位置等画像化した検査結果を分かりやすく提供いたします。
適用分野
- 製鉄
- 自動車・機械装置
- 航空・宇宙
- エネルギー関係
- 建設・土木
対象機器
- 素材(板材、丸材)
- 鍛造品、鋳造品
- 溶接構造物の溶接部
- ボイラー、タービン等の発電設備
- パルス反射法と探傷波形の模式図
検査法の原理・特徴
超音波探傷試験は材料内に超音波を伝搬させ、反射した信号を受信し、きずの位置/大きさを測定する試験方法です。手法は大きく分けて垂直探傷法と斜角探傷法があり、垂直探傷法は試験面に対し超音波を垂直に伝搬させる方法です。斜角探傷法は試験面に対し超音波を斜めに伝搬させる方法です。