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計測器校正・計量器校正

ノギスのあれこれ

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今回は、ものづくりの中で広く汎用的に利用される「ノギス」について解説します。

1.種類と特徴

大きく分けて3タイプがJISによって分類されています。

①M形

下記画像の様に外側用ジョウと独立した内側用ジョウをもつ構造で、裏面には深さ測定用のデプスバーを備えています。

M形(内側用ジョウ、外側用ジョウ、デプスバー)

比較的よく目にするノギスがこのM形ではないでしょうか?
見た目の大きな特徴は、内側用ジョウとデプスバーがあるところです。
また、下記画像の様にヘッド部分が互い違いの形状になっており、段差測定が容易なところも特徴の一つです。

測定イメージ

もちろんデプスバーを用いた段差測定も可能ですが、ヘッド部分を用いた方が接触面が大きいため、安定した測定をすることができます。
ちなみにデプスバーの先が細くなっている理由は、測定する穴底面などのR形状の干渉を避けるためです。

R形状断面図

②CM形

同一のジョウに各々外側用及び内側用測定面をもつ構造で、下記画像の様にジョウの先端に段差があり、この部分で内径の測定が可能となります。

CM形(外側用測定面、内側用測定面)

③CN形

同一のジョウに各々外側用及び内側用測定面をもち、さらに独立した形状の異なる外側用ジョウをもつ構造で、先に挙げた2種類(M形とCM形)が合体したようなイメージとなります。当社でもあまり目にしない珍しいタイプです。

CM形(外側用ジョウ、外側用測定面、内側用測定面)

また下記の様に、使用用途に合わせて派生した様々なノギスもあります。

  • ロングジョウノギス
  • ダイヤルノギス
  • オフセットノギス
  • インサイドノギス
  • ピッチノギス
  • CRノギス

2.当社の校正について

当社作業標準では、外側用ジョウの先元の器差及び平行度(同一測定ポイントにおける先元の最大差)を校正項目としております。ご指定が無い場合は、当社標準による校正と判定を実施していますが、内側用ジョウの測定やJIS規格の判定などお客様のご要望に沿った校正・判定にも対応しておりますので、ご用命の際はお気軽にご相談ください。
当社では毎年数多くの様々なノギスの校正ご依頼をいただいてまして、先に述べたピッチノギスやCRノギスなども含め、多種多様なノギスの校正に対応しております。また、大きいものでは測定範囲が4000mmものノギスの校正実績もあります。ノギスの校正でお困りのことがありましたら、是非とも当社へお声掛けください!

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