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計測器校正・計量器校正

ねじリングゲージの有効径の評価について

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ねじについて

ねじは物体同士を締結させるため、様々な業界で使用されており、多様な規格や種類があります。ねじには、ねじ山の角度やピッチ、有効径など様々な測定要素があり、規格や種類毎に許容値などが設定されていますが、ねじ一品毎に全ての測定要素を測定すると、使用者にとって非常に大きな負担となってしまいます。このため、これら測定要素の模範となる「ねじゲージ」と嵌合させることで、ねじの状態が瞬時に判断できる「はめあい点検」が、一般的には利用されています。

ねじゲージについて

ねじゲージは、「ねじプラグゲージ」と「ねじリングゲージ」に大きく分けられます。

ねじリングゲージとねじプラグゲージ
ねじリングゲージ(左)・ねじプラグゲージ(右)の写真

それぞれに様々な測定要素が設定されていますが、この内「有効径※」は、ねじの摩耗状態を判断するのに最適な要素です。
(※有効径は、”ねじ溝の幅がねじ山の幅に等しくなるような仮想的な円筒(又は円すい)の直径”として定義されています。)
ねじプラグゲージの有効径の測定は、直径の均一性が担保された3本の針(三針ゲージ)を用いて、これを両側のねじ溝に入れ込み、この針を含めたねじの外測距離から有効径を算出する「三針法」を用いた間接的な測定方法が推奨されています。また、雄ねじを検査するためのねじリングゲージは、三針法が適用出来ないため、専用の「点検ねじプラグゲージ」を用いた「はめあい点検」が推奨されています。

※機械系で一般的に使用されるメートルねじ用のゲージは、現行JISにおいて、測定方法が「JIS B 0261:2020平行ねじゲージ-測定方法」にて記載されており、使用方法や管理方法などは、「JIS B 0251:2008 メートルねじ用限界ゲージ」に記載されています。

ねじリングゲージは有効径の数値化はできない?

JISでは、「はめあい点検」が推奨されていますが、測定結果として数値が出ることはなく、〇か×での評価となります。数値で評価したいという御要望に対しては、指示計器を用いた測定も認められております。JISには記載されておりませんが、T字の球型プローブと測長機を用いた三針法に近い測定方法や、三次元座標測定機、形状測定機などを用いた測定方法などがあります。
当社ではT字の球型プローブと測長機を用いた測定方法にて、有効径を数値化しています。はめ合い点検をご要望の際は、外注委託によって校正を承っており、お客様の御希望に合わせて測定方法を提案することが可能です。詳しくは下記までご遠慮なく、お問合せください。

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