自動水浸超音波探傷試験(水浸UT)
平板、丸棒、円筒の内部欠陥が検出できます。
水浸超音波法(水浸UT)による各種材料や部品の非破壊検査を行います。
こんなポイントが「強み」です。
当社には、従来の平板用の水浸UT装置以外にも、丸棒・円筒用のUT装置として、大型用、小型用の装置があり、それぞれの対象物を高速に検査する事ができます。
- 大型装置による丸棒の内部欠陥検査
適用分野
- 金属・セラミックス材料等の材料欠陥、ロウ付け・クラッド材の接合不良等内部品質検査に適しています。
- 水素侵食・素材の劣化診断にも適用できます。
検査対象物
- 平板(最大寸法:1200㎜×1000㎜×600㎜、耐荷重300kg)
- 丸棒・円筒(大型)(φ50㎜~φ400㎜×L300㎜~2000㎜、耐荷重300kg)
- 丸棒・円筒(小型)(φ5㎜~φ50㎜×L30㎜~900㎜、耐荷重30kg)
検査法の原理・特徴
- 表面直下0.5mmにある大きさ0.5mmの欠陥が検出できます。
- 平板では、欠陥部分を色分けしたマップ(Cスコープ表示)、丸棒・円筒では、それに加えチャートでの検査結果をアウトプットできます。
自動走査モード
- X-Y平面走査(板材調査用)
X軸:スキャン、Y軸:ステップ
- X-Z側面走査(板材調査用)
X軸:スキャン、Z軸:ステップ
- T-Y円柱走査(丸棒調査用)
T軸:スキャン、Y軸:ステップ
T軸=ターニングローラー
- T-Z円柱走査(丸棒調査用)
T軸:スキャン、Z軸:ステップ
軸=ターンテーブル
- R-Z円筒走査(円筒調査用)
R軸:スキャン、Z軸:ステップ
水槽内で試験材が回転不可の場合
適用事例
各種板材の検査例
板材の表面から探傷し、内部のきずを検出。
アルミ合金ディスク
板材の検査方法を応用して、アルミ合金ディスクの内部欠陥を検査。
ターゲット材
板材の検査方法を応用して、ターゲット材の密着度の健全性や内部欠陥を検査。
ラジエントヒーター
板材の検査方法を応用して、ラジエントヒーターの内部欠陥を検査。
TIP
板材の検査方法を応用して、TIPの密着度の健全性や内部欠陥を検査。
円筒材の検査例
管の内面から探傷し、外面近傍のきずを検出。
エンジンのシリンダーライナー
円筒材の検査方法を応用して、エンジンのシリンダーライナーの密着度の健全性を検査。
金属セラミック複合材
円筒材の検査方法を応用して、金属セラミック複合材の密着度の健全性や内部欠陥を検査。
各種丸棒の検査例
金属丸棒内部や円筒の内外表面を検査し、1周辺りの欠陥の有無をチャートで表示
オートクレーブ
丸棒内部の検査方法を応用して、オートクレーブの内部欠陥を検査。
インコネル
円筒内部の検査方法を応用して、インコネルの内部欠陥を検査。
ろう付け部品の健全性調査例
A金属側から超音波を入射し,ろう付け面の接合状態を調査
ろう付け部品の接合面の健全性評価例
水素損傷の評価例
損傷により発生したボイドやクラックからの反射エコーを色別表示