ケーブルの張力測定
ケーブルの張力測定を「素早く」調査します!
<ケーブルの振動測定を応用した張力測定技術>
「レーザードップラー振動計による非接触のケーブル張力測定技術」が、国土交通省の令和6年点検支援技術性能カタログ(橋梁・トンネル)「技術番号:BR030057-V0024」の計測・モニタリング技術の分野にて掲載されました。
この技術は主に斜張橋のケーブルやPC橋の外ケーブルなどを、レーザードップラー振動計を用いて離れた場所から非接触でケーブル振動を計測し、そのデータをもとに張力を算出する技術です。歩道等の立入り可能な場所から計測作業を行い、足場設置も不要で短時間での測定が可能です。
分類 | 計測・モニタリング技術 |
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技術名 | レーザードップラー振動計による非接触のケーブル張力測定技術 |
技術番号 | BR030057-V0024 |
性能カタログ | https://www.mlit.go.jp/road/sisaku/inspection-support/pdf/c/BR030057.pdf |
技術の性能確認シート | https://www.mlit.go.jp/road/sisaku/inspection-support/pdf/s/BR030057.pdf |
国土交通省の 点検支援技術性能カタログ |
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- ケーブルに作用している張力の変化を確認したい。
(設計値との比較、経年劣化の把握、ケーブル張力バランスの確認など) - ケーブルの点検を一度もしたことがない。点検方法が分からない。
- ケーブル張力を測定したいが、大掛かりな足場の設置や交通規制がネック。
構造物のケーブル損傷を放置すると大事故につながります。
KOBELCOの張力測定技術を活用すると
- 定期的にケーブル張力を測定することでケーブルの健全性を確認できます!
(張力変化によりケーブルの変状に気づくことができます) - 足場の設置は必要ありません!
- ケーブルに触れる必要はありません!
- 短時間の現場作業です!
原理
車両通過や風によるケーブル振動を測定した振動波形から固有振動数を解析し、(株)神戸製鋼所 総合技術研究所が開発した張力算定技術を用いることでケーブル張力を導き出します。
調査方法
- レーザー(非接触式)を用いてケーブルの振動を測定します。(加速度センサでも可能。但し、ケーブルにアクセスする必要有)
- 歩道等の立入り可能な場所から測定可能です。
- 足場不要で素早い測定が可能です。約10分/箇所が目安となります(現場状況により変動)。
- ケーブルの振動周波数
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ケーブル名称 W1A W2A W3A W4A W5A 張力(ton) 85 120 169 197 228 ケーブル長(mm) 31295 45978 62566 79882 97539 ケーブル径(mm) 113 113 133 119 136 単位質量(kg/m) 51.3 51.3 67.2 58.7 70.9 固有振動数(Hz)次数 1 2.06 1.66 1.28 1.13 0.94 2 4.13 3.31 2.50 2.28 1.81 3 6.31 4.97 3.81 3.41 2.75 4 8.56 6.69 5.09 4.50 3.66 5 11.00 8.41 6.44 5.63 4.59 6 13.56 10.22 7.81 6.75 5.50 7 12.06 9.22 6.44 8 13.97 10.69 7.38 9 8.34 10 9.31 - ケーブルの張力測定結果
- レーザーによる振動測定