非破壊検査試験・資格について

非破壊検査に関した資格が非破壊検査技術者技量認定試験です。
非破壊試験技術者資格は社団法人日本非破壊検査協会が認定する民間資格です。
資格試験の実施はJIS 規格(JIS Z 2305:2013)に基づいておこなわれます。

非破壊検査技術者資格【資格の種類】

非破壊検査

非破壊試験の方法 略号 認定レベル
放射線透過試験 RT レベル1、2および3を認定
レベル3が最も高位の資格
超音波探傷試験 UT
磁気探傷試験 MT
浸透探傷試験 PT
渦電流探傷試験 ET
ひずみゲージ試験 ST

資格にはレベル1~3があります。

非破壊検査の資格レベル1~3

レベル1 NDT装置の調整、実施、記載された基準に従ってNDT結果の記録分類、報告が出来ます。
レベル2 使用するNDT方法に適用するNDT技法の選択や、NDTコード、規格、仕様書及び手順書を、実際の作業条件に適したNDT指示書に書き換えなどが出来ます。
他に、レベル2又はそれより下のすべての作業を実施し、監督、指導をすることが出来ます。
レベル3 現行の規格、コード及び仕様書によって結果を評価し、解釈する力量を持っています。
NDT方法の選択技法の確立及び他に判定基準が存在しない場合にはその確立を補佐するために、適用する材料、製造、プロセス及び製品技術についての十分な実技に関する知識を持っています。
他のNDT方法に関する一般的な知識に精通しています。
全レベルのすべての作業を実施し、監督、指導することが出来ます。

非破壊検査技術者資格【受験資格】

非破壊検査の資格証明書

受験申請資格・・・申請者は、資格試験の前に視力及び訓練に関する最小限の要求項を満足しなければなりません。

視力の要求

近視視力(Times Roman4.5、Jager number 1に相当する」文字の中の最小のものを30cm以上離れて、読めること。)
色覚(NDT方法に関する色彩のコントラストを識別し得ること。石原式色覚検査等)

要求される訓練

レベル1 NDT・レベル別に要求される最小限の訓練時間(RT、UT40時間、MT、PT、ST16時間、ET40時間)等の条件を満たす者。訓練の有効期限は5年間です。経験年数はET、RT、UTは3ヶ月。MT、PT、STは1ヶ月です。
レベル2 NDT・レベル別に要求される最小限の訓練時間(RT、UT80時間、MT、PT、ST24時間、ET48時間)等の条件を満たす者。訓練の有効期限は5年間です。経験年数はET、RT、UTは9ヶ月。MT、PT、STは3ヶ月です。レベル2から受験する場合の経験年数は、レベル1とレベル2の経験年数を足した月日が必要となります。
※レベル2の要求訓練時間は、レベル1資格非所有者の場合です。
レベル3 レベル2の二次試験合格者、NDT・レベル別に要求される最小限の訓練時間(RT、UT40時間、MT32時間、PT24時間、ET48時間、ST20時間)等の条件を満たす者。訓練の有効期限は5年間です。ただし、レベル3から受験する場合はレベル1~レベル3までの訓練時間及び経験年数を足した月日が必要となります。
・申請するNDT方法のレベル2資格

非破壊検査技術者資格【試験内容】

新規試験(再試験含む)

非破壊検査の筆記試験

レベル1

【一次試験】
筆記試験:多項選択式・四者択一、試験時間:120分(一般試験・専門試験)
◎共通◎各NDT方法の適用に関する問題およびコード・仕様書・規格に関する問題

RT1 RTの原理、装置など
UT1 UT、UMの原理、装置など
MT1 MY、ME、MCの原理、装置など
PT1 PD、PWの原理、装置など
ET1 ETの原理、装置など
ST1 STの原理、装置など

【二次試験】実技試験
◎共通◎各NDT指示書に基づく試験結果の記録及び報告

試験方法 試験時間 内容
RT1 115分 ・使用するRT機器材システム(X線発生装置、恒温現象槽、X線フィルム及び現象剤等の管理を含む)の確認及び準備
・指示された2体の試験体撮影及び写真処理
・指示された2枚の透過写真のきずの像の分類記録
UT1 100分 ・使用するUT機器材システム(試験機器の調整・管理を含む)の確認及び準備
・指示された3体の試験体の探傷
MT1 60分 ・使用するMT機器材システムの確認及び準備
・指示された3体の試験体の探傷
PT1 90分 ・使用するPT機器材システム(探傷感度、探傷剤の管理を含む)の確認及び準備
・指示された3体の試験体の探傷
ET1 75分 ・使用するET機器材システム(探傷条件の設定を含む)の確認及び準備
・指示された3体の試験体の探傷
ST1 70分 ・使用するST機器材システム(静ひずみ測定器、動ひずみ測定器、記録器等の管理を含む)の確認及び準備
・指示された体の試験体の探傷

レベル2

【一次試験】筆記試験:多項選択式・四者択一、試験時間:120分(一般試験・専門試験)
◎共通◎各NDT方法における原理、装置などに関する問題及び探傷技法に関する問題など
共用前・共用期間中試験(製造を含む。)における各NDT方法についての分野専門理論の適用に関する問題及びコード、規格、仕様書、手順書と判断基準に関する問題など

【二次試験】実技試験
◎共通◎各NDT指示書に基づく試験結果の記録及び報告
◎共通◎レベル1技術者へのNDT指示書の作成

試験方法 試験時間 内容
RT2 165分 ・使用するRT機器材システム(X線発生装置、恒温現象槽、X線フィルム及び現象剤等の管理を含む)の確認及び準備
・指示された2体の試験体撮影及び写真処理
・指示された24枚の透過写真のきずの像の分類記録
UT2 160分 ・使用するUT機器材システム(試験機器の調整・管理を含む)の確認及び準備
・指示された3体の試験体の探傷
MT2 110分 ・使用するMT機器材システムの確認及び準備
・指示された3体の試験体の探傷
PT2 120分 ・使用するPT機器材システム(探傷感度、探傷剤の管理を含む)の確認及び準備
・指示された3体の試験体の探傷
ET2 120分 ・使用するET機器材システム(探傷条件の設定を含む)の確認及び準備
・指示された3体の試験体の探傷
ST2 110分 ・使用するST機器材システム(静ひずみ測定器、動ひずみ測定器、記録器等の管理を含む)の確認及び準備
・指示された体の試験体の探傷

レベル3

【一次試験】筆記試験:多項選択式・四者択一、試験時間:150分
◎共通◎パートA:材料科学、製品・製造・加工の基礎知識
パートB:認証機関の認証システムの知識
パートC:4NDT方法(申請しているNDT方法及び他の3NDT方法)におけるレベル2の基礎知識。PT、MT、ET及びSTの申請者は、RT又はUTを含めなければなりません。

【二次試験】筆記試験:多項選択式・四者択一(パートD、パートE)、試験時間:120分
記述式(パートF)、試験時間:60分
◎共通◎パートD:関連したNDT方法のレベル3の基礎知識
パートE:関連したNDT方法の適用、コード及び規格に関連する知識
パートF:関連したNDT方法の手順書の作成

再認証試験

再認証試験(資格認証から10年目):実技試験

  • ~2016年秋期試験:各レベル、各NDT方法(筆記試験:多項選択式・四者択一、試験時間60分)
  • 2017年春期試験~:実技試験

更新(資格認証から5年目):資格試験なし、資格継続調査あり

願書受付期間 1月下旬~2月上旬・7月下旬~8月上旬
試験日程 一次試験:3月下旬・9月下旬
二次試験:5月上旬~6月下旬・11月上旬~12月下旬
受験地 札幌・仙台・千葉・東京・神奈川・新潟・名古屋・大阪・広島・高松・福岡・長崎
受験等費用 受験料
新規試験、新規再試験\18,360
更新料\7,560

再認証試験\13,778
認証申請料\14,040

教育訓練

受験申請に必要な訓練時間は日本非破壊検査協会主催の技術講習会ではRT2:32時間、UT2:40時間、RT3、UT3:8時間、ET3:16時間不足しますが不足分の教育訓練を社内教育により補います。

実技については、UT、MT、PTの模擬試験片を用い、社内練習を行っています。また、補足分を日本非破壊検査協会主催の実技講習会を利用しています。
日本非破壊検査協会がUTの試験と講習に使用する探傷器はGタイプ(GEセンシング&イスペクション・テクノロジーズ(株)製造)、Rタイプ(菱電湘南エレクトロニクス(株))の2機種があります。当社では両方の試験用ソフト入り探傷器を所有しています。
2017年春には、再認証試験も実技試験になる為、実技練習が十分に出来る様、NDE研修センター(仮称)を開設予定です。また、二次試験に近い状態で練習出来る様、水洗性浸透探傷装置及び磁化装置を設置し試験片も二次試験に近い物を購入し、試験対策にも力を入れています。