非破壊検査試験・資格について

非破壊検査に関した資格が非破壊検査技術者技量認定試験です。
非破壊試験技術者資格は社団法人日本非破壊検査協会が認定する民間資格です。
資格試験の実施はJIS 規格(JIS Z 2305:2013)に基づいておこなわれます。

非破壊検査技術者資格【資格の種類】

非破壊検査

非破壊試験の方法 略号 認定レベル
放射線透過試験 RT レベル1、2および3を認定
レベル3が最も高位の資格
※1レベル1,2のみ レベル3準備中
超音波探傷試験 UT
磁気探傷試験 MT
浸透探傷試験 PT
渦電流探傷試験 ET
ひずみゲージ試験 ST
赤外線サーモグラフィ試験
(※1)
TT
漏れ試験 LT

資格にはレベル1~3があります。

非破壊検査の資格レベル1~3

レベル1 NDT・レベル別に要求される最小限の訓練時間(RT、UT40時間、MT、PT、ST16時間、ET40時間、TT40時間、LT48時間)等の条件を満たす者。訓練の有効期限は5年間です。経験年数はET、RT、UTは3ヶ月。MT、PT、STは1ヶ月です。
レベル2 NDT・レベル別に要求される最小限の訓練時間(RT、UT80時間、MT、PT、ST24時間、ET48時間、TT80時間、LT72時間)等の条件を満たす者。訓練の有効期限は5年間です。経験年数はET、RT、UTは9ヶ月。MT、PT、STは3ヶ月です。レベル2から受験する場合の経験年数は、レベル1とレベル2の経験年数を足した月日が必要となります。
※レベル2の要求訓練時間は、レベル1資格非所有者の場合です。
レベル3 レベル2の二次試験合格者、NDT・レベル別に要求される最小限の訓練時間(RT、UT40時間、MT32時間、PT24時間、ET48時間、ST20時間、TT40時間(準備中)、LT72時間(準備中))等の条件を満たす者。訓練の有効期限は5年間です。ただし、レベル3から受験する場合はレベル1~レベル3までの訓練時間及び経験年数を足した月日が必要となります。
・申請するNDT方法のレベル2資格

非破壊検査技術者資格【受験資格】

非破壊検査の資格証明書

受験申請資格・・・申請者は、資格試験の前に視力及び訓練に関する最小限の要求項を満足しなければなりません。

視力の要求

近視視力(Times Roman4.5、Jager number 1に相当する」文字の中の最小のものを30cm以上離れて、読めること。)
色覚(NDT方法に関する色彩のコントラストを識別し得ること。石原式色覚検査等)

要求される訓練

レベル1 NDT・レベル別に要求される最小限の訓練時間(RT、UT、ET、TT40時間、MT、PT、ST16時間、LT48時間)等の条件を満たす者。訓練の有効期限は5年間です。経験年数はRT、UT、ET、TT、LTは3ヶ月。MT、PT、STは1ヶ月です。
レベル2 NDT・レベル別に要求される最小限の訓練時間(RT、UT、TT80時間、MT、PT、ST24時間、ET48時間、LT72時間)等の条件を満たす者。訓練の有効期限は5年間です。経験年数はRT、UT、ET、TT、LTは9ヶ月。MT、PT、STは3ヶ月です。レベル2から受験する場合の経験年数は、レベル1とレベル2の経験年数を足した月日が必要となります。
※レベル2の要求訓練時間は、レベル1の要求時間を満たしている場合です。
レベル3 NDT・レベル別に要求される最小限の訓練時間(RT、UT32時間、MT24時間、PT16時間、ET40時間、ST12時間、TT※準備中32時間、LT64時間)+レベル3共通(基礎コース8時間)等の条件を満たす者。訓練の有効期限は5年間です。
・申請するNDT方法のレベル2資格を保持していること。

非破壊検査技術者資格【試験内容】

新規試験(再試験含む)

非破壊検査の筆記試験

レベル1

【一次試験】
筆記試験:多項選択式・四者択一、試験時間:120分(一般試験・専門試験)
◎共通◎各NDT方法の適用に関する問題およびコード・仕様書・規格に関する問題

RT1 RTの原理、装置など
UT1 UT、UMの原理、装置など
MT1 MY、ME、MCの原理、装置など
PT1 PD、PWの原理、装置など
ET1 ETの原理、装置など
ST1 STの原理、装置など
TT1 TTの原理、装置など
LT1 LTの原理、装置など

【二次試験】実技試験
◎共通◎各NDT指示書に基づく試験結果の記録及び報告

試験方法 試験時間 内容
RT1 115分 ・使用するRT機器材システム(X線発生装置、恒温現象槽、X線フィルム及び現象剤等の管理を含む)の確認及び準備
・指示された2体の試験体撮影及び写真処理
・指示された2枚の透過写真のきずの像の分類記録
UT1 100分 ・使用するUT機器材システム(試験機器の調整・管理を含む)の確認及び準備
・指示された3体の試験体の探傷
MT1 60分 ・使用するMT機器材システムの確認及び準備
・指示された3体の試験体の探傷
PT1 90分 ・使用するPT機器材システム(探傷感度、探傷剤の管理を含む)の確認及び準備
・指示された3体の試験体の探傷
ET1 75分 ・使用するET機器材システム(探傷条件の設定を含む)の確認及び準備
・指示された3体の試験体の探傷
ST1 70分 ・使用するST機器材システム(静ひずみ測定器、動ひずみ測定器、記録器等の管理を含む)の確認及び準備
・指示された1体の試験体の探傷
TT1 60分 ・使用するTT機器材システムの確認及び準備
・指示された3体の試験体の探傷
・NDT指示書に基づく試験結果の記録及び報告
LT1 110分 ・使用するLT機器材システムの確認及び準備
・指示された3体の試験体の探傷
・NDT指示書に基づく試験結果の記録及び報告

レベル2

【一次試験】筆記試験:多項選択式・四者択一、試験時間:120分(一般試験・専門試験)
◎共通◎各NDT方法における原理、装置などに関する問題及び探傷技法に関する問題など
共用前・共用期間中試験(製造を含む。)における各NDT方法についての分野専門理論の適用に関する問題及びコード、規格、仕様書、手順書と判断基準に関する問題など

【二次試験】実技試験
◎共通◎NDT手順書(指示書)に基づく試験結果の記録、合否判定及び報告 ※STは除く
◎共通◎レベル1技術者へのNDT指示書の作成

試験方法 試験時間 内容
RT2 165分 ・使用するRT機器材システム(X線発生装置、恒温現象槽、X線フィルム及び現象剤等の管理を含む)の確認及び準備
・指示された2体の試験体撮影及び写真処理
・指示された3枚の透過写真のきずの像の分類
・指定された24枚の透過写真の解釈
UT2 160分 ・使用するUT機器材システム(試験機器の調整・管理を含む)の確認及び準備
・指示された3体の試験体の探傷
MT2 110分 ・使用するMT機器材システムの確認及び準備
・指示された3体の試験体の探傷
PT2 120分 ・使用するPT機器材システム(探傷感度、探傷剤の管理を含む)の確認及び準備
・指示された3体の試験体の探傷
ET2 120分 ・使用するET機器材システム(探傷条件の設定を含む)の確認及び準備
・指示された3体の試験体の探傷
ST2 110分 ・使用するST機器材システム(静ひずみ測定器、動ひずみ測定器、記録器等の管理を含む)の確認及び準備
・指示された2体の試験体の探傷
・NDT手順書(指示書)に基づく試験結果の報告
TT2 125分 ・使用するTT機器材システムの確認及び準備
・指示された2体の試験体の探傷
・指定された可視画像2枚および熱画像2枚の解釈
LT2 140分 ・使用するLT機器材システムの確認及び準備
・指示された3体の試験体の探傷

レベル3

【一次試験】筆記試験:多項選択式・四者択一、試験時間:150分
◎共通◎
パートA:材料科学、製品・製造・加工の基礎知識
パートB:認証機関の認証システムの知識
パートC:4NDT方法(申請しているNDT方法及び他の3NDT方法)におけるレベル2の基礎知識。4NDT方法に少なくともRT又はUTを含めなければなりません。

【二次試験】筆記試験:多項選択式・四者択一(パートD、パートE)、試験時間:120分
記述式(パートF)、試験時間:60分
◎共通◎
パートD:関連したNDT方法のレベル3の基礎知識
パートE:関連したNDT方法の適用、コード及び規格に関連する知識
パートF:関連したNDT方法の手順書の作成

再認証試験

再認証試験(資格認証から10年目)

  • レベル2:実技試験(新規試験と同等)
  • レベル3:筆記試験:多項選択式、四者択一、試験時間:60分

更新(資格認証から5年目):資格試験なし、資格継続調査あり

願書受付期間 1月下旬~2月上旬・7月下旬~8月上旬
試験日程 一次試験:3月下旬・9月下旬
二次試験:5月上旬~6月下旬・11月上旬~12月下旬
受験地 札幌・仙台・千葉・東京・神奈川・新潟・名古屋・大阪・広島・高松・福岡・長崎
受験等費用 受験料
新規試験、新規再試験¥18,360
更新料¥7,560

再認証試験¥18,360(1回)
認証申請料¥14,040

詳しくはJSNDIホームページをご参照ください。
http://www.jsndi.jp/qualification/index1-2013.html

教育訓練

受験申請に必要な教育訓練時間は日本非破壊検査協会主催の技術講習会では不足しますが不足分の教育訓練(UTのみ)を社内教育により補います。

実技試験対策として弊社はUT、MT、PTの模擬試験片を用い、検査技術総合研修センターで社内練習を行っています。

検査技術総合研修センターには、実技試験の練習用として、超音波探傷器[Gタイプ、Rタイプ]、水洗性浸透探傷検査装置及び磁気探傷検査装置を設置し、試験前に実技練習が十分に出来るように環境を整え試験対策に力を入れています。